プロの技
9月24日(木)晴
今日は、かまくら落語会の主催する立川志の輔の落語を見に行ってきました。
久々の鎌倉は平日とはいえ混雑していました。鎌倉周辺で立ち寄りたいカフェのヴィブモン・ディマンシュと石かわ珈琲も木曜が定休日なので行けず、小町通りをふらふらしたあと、会場に向かいました。かまくら落語会の代表の方から、「志の輔さんの落語は人気があるので早めに来たほうがいい」と言われていたので、午後6時の開場に対し、5時に着くように行きましたが大正解でした。会場は286人収容の大きなホールでしたので、5時半を過ぎたころからたくさんの人が訪れ、私たちのあとに長い行列ができました。開場して中に入りましたが、列の先頭だったのでいい席に座ることができました。
午後6時半に幕が開き、最初は志の輔師匠の弟子の誌の春さんの落語。若いエネルギッシュかつテンポのいい落語で、前座としてはレベルの高いものでした。
そして志の輔師匠の登場。高座に座るとやはり貫禄がありました。最初は声が少し小さいかなと思えましたが、それもテクニック。段々テンポがよくなるのとともに声の抑揚もあがり、会場の空気が高座に誘導されていくのがわかります。最近の時事ネタから持ちネタに持っていき、あっという間に笑いの渦へ誘いました。会場が笑い過ぎていると、ちょっと間をおくように観客に話しかけるようなトークをしたり、プロのトークを見せてもらいました。こうしてあっという間に前半が終了。いったん幕が閉じました。
幕が開くと、糸操り人形という伝統芸人が登場。クロコの格好をした職人が、複雑な動きをする操り人形に魂を入れるように微妙な動きを加えます。その後、獅子舞の操り人形も登場しました。プロの技をここでも見せていただきました。
そして志の輔師匠の二度目の落語。今度は古典落語。やはりテンポがよかったのが印象的でした。以前に実施したハンズ落語の演者の方もおっしゃていましたが、落語は見る人にいかに想像させられるかが、落語家の力量。今回の落語は、そういう意味では最上級と思います。トークだけでお金を稼げるなんてすごいことです。プロの技をすっかり堪能させていただきました。
今回、午後6時半から9時まで盛りだくさんの内容でしたがおどろきの価格。かまくら落語会の底力を感じました。バッハに紹介してもらったかまくら落語。会員登録をしてよかったと思いました。忙しかったシルバーウィークの疲れも忘れ楽しい一日となりました。明日はこちらがおもてなしをする番です。カフェコンサートに来店される方々が今日の私たちにような感動を持ち帰られるよう頑張りたいと思います。
コメント
■ カメ吉様 いつもありが・・・
カメ吉様いつもありがとうございます。
おっしゃるとおり落語は想像力次第で
どんどん楽しくなるようです。
つまり自分次第ということのようです。
でもそれを引き出すプロの技があってこそのようです。
機会がありましたら、ぜひ生の落語を見ることを
おすすめします。
■ 鎌倉のカフェに行けなか・・・
鎌倉のカフェに行けなかったんだね。またの機会に行ってみて下さい。
色々と勉強に成る事があると思います。
落語、楽しかったみたいで良かったですね。
僕も、聴いてみたいです。
「落語は、頭が良くないと面白くない!」って言われますね。
想像力と知識がないと、場面が想像出来ませんからね。
また、お邪魔します。
■ とらお様 コメントあり・・・
とらお様コメントありがとうございます。
おっしゃるとおり本当に勉強になりました。
また行きたいと思いました。
うちもそんなお店になりたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
■ 落語で、最初声が小さい・・・
落語で、最初声が小さいというのは、噺家さんの常套手段ですね。小さな声で、客に聞き耳を立たせ、噺に集中させて、会場を静かにしつつ、小屋全体を「聴く」態勢に持って行き、次第に会場内の一体感を作り上げているわけです。
後半は大きな声になったのではないでしょうか?
客の心をつかむために、噺家さんがとっている行動は、勉強になります。