83度
9月26日(土)晴
今日は朝一番から棒状温度計セットが2セット売れました。そのお客様はご自宅用と職場用でお買い求めになられたようです。ハンズではドリップするときの温度を83度に固定していますが、コーヒー教室に参加された方をはじめ、抽出温度を気にされる方が少しずつ増えてきています。午後も器具を買いに来られたお客様が棒状温度計セットを買って帰られ、今日はよく売れるなあと思っていると閉店間際に来店された方も豆と一緒に買って帰られました。みなさん口にされるのは、「おいしい温度は83度」。
ハンドピックを施した雑味のない珈琲を一人でも多くの方に飲んでいただきたい。この思いで日々新鮮な珈琲を販売させていただいていますが、おいしい珈琲は単に豆だけ提供していればいいというわけではありません。淹れ方や水など、珈琲をおいしく飲むためのファクターをお伝えすることも私たちの仕事だと思っています。よくこんなことを言われます。「おいしい淹れ方を教えたらお店に来なくなるんじゃない?そうしたら商売あがったりじゃないの?」と。確かにそのコメントは一理あります。がしかし、ご自宅で珈琲がおいしくなることは消費促進に直結し、結果的に売り上げにはねかえってくることが多いのも事実です。安価な量産品、その場で焙煎してくれるジェットロースターの珈琲など、珈琲と一口に言ってもいろいろあります。ハンズの珈琲は、価格の面ではお買い求めしやすいものではありません。しかし、雑味のないと言う点では自信をもっておすすめできるものと自負しています。効率や価格が重視される最近の風潮とは逆行する製法ですが、これからも手づくり(HAND)にこだわるHANZであり続けたいと思っています。83度の浸透に、そんなことを思う一日でした。