お歳暮について
<お歳暮とは?>
最近はあまりなじみがありませんが、年越しに際して祖先の霊に供物をした「御魂祭(みたままつり)」という風習がありました。祖先の霊への供物は、塩鮭、するめ、数の子など魚介類の塩蔵品や干物が一般的で、それらの供物を両親や親戚、近所の方々に配ったのがお歳暮の原型とされています。
<贈る際の注意>
贈る時期は12月に入ってから。できれば年末の忙しい時期にかからないよう、25日くらいまでに贈るのが一般的です。時期を逃してしまったら、年明けの松の内(1月7日まで)に「お年賀」として贈るか、立春までに「寒中見舞い」として贈るのがいいでしょう。
贈る方、贈られる方どちらが喪中の場合でも、お歳暮を贈るのは差し支えありません。ただし、忌明け前などの、不幸からあまり時間が経っていない場合は、少し時間をあけて「寒中伺い」「寒中お見舞い」として贈るのもひとつの方法です。
また、目上の方に贈る場合は、「踏みつける」という意味を持つ履物類や、勤勉であることを奨励する意味合いの時計、筆記用具は避けたほうがいいとされています。
感謝の気持ちを伝えるお歳暮。1年の締めくくりには、こだわりの逸品を贈りたいものです。