単品焙煎
5月8日(土)晴
今日はいい天気で気持ちよかったです。GWの余波でお客様はやや少なかったものの、おかげさまで感謝フェアのはがきをご持参くださる方が続き、いつもの土曜日の売上でした。そんな少し余裕のある店内、先日から豆をお買い求めいただいたお客様の袋に同梱させていただいている新リーフレットの話題が多かったです。先日も日記で書かせていただきましたが、お店のこだわりは、私たちが考えているほどはお客様に伝わっていないことが多いようで、その反省をもとに、わかりやすくまとめたリーフレットを4月の末に作成しました。抽出温度の83度やハンドピックのことなど、あらためて質問される方も増え、リーフレットの効果が早速ありました。そんな中、少しわかりにくい単品焙煎のことについて今日は少しふれておきたいと思います。
コーヒー店ならば、どこのお店にもブレンドはあると思いますが、ひとことでブレンドと言っても、どこも同じではありません。ブレンドの配合比率や配合する種類、そして焙煎度合など、おそらく無数に存在するオリジナルブレンド。そのお店の特徴がもっとも反映される商品ではないでしょうか。ブレンドをつくるときの方法は、大きく分類すると2つに分かれます。生豆のうちにブレンドして1回で焼き上げる混合焙煎と、単品ごとに焙煎し、焙煎後にブレンドする単品焙煎の2つの方法があります。いろいろな考え方がありますが、ハンズでは単品焙煎を採用しています。単品焙煎では、生豆の特長を最大限に引き出した上でブレンドするので、その豆の持ち味が充分に発揮できることと煎りムラがでないというメリットがあります。その一方で、手間は混合焙煎よりはるかにかかります。例えば4種の豆をブレンドする場合は、単純に4倍手間がかかる勘定になります。効率を重視して、価格を安くして提供することもひとつですが、ハンズでは、味覚を優先に考えています。どちらがいいかは、お客様が判断することですので、私たちはいいと思うものを切らすことなく提供していくしかありません。そんな中でハンズを選んでくださるお客様が増えることを願って明日も焙煎します。
おかげさまで明日5月9日は開店記念日。3年目に突入します。2年間営業できたのは、今まで来てくださったお客様があったから。この感謝の気持ちを忘れずに3年目を迎えたいと思います。そして一日一日の積み重ねで、4回目の開店記念日を迎えられるよう努力していきたいと思います。