日本初の喫茶店
11月6日(木)晴
今日は定休日。お店のネタがないので、先日コーヒーの業界紙に載っていた日本初の喫茶店の記事をご紹介します。その名は、可否茶館(こーひーさかん)。明治21年(1888年)4月13日の開店で、200坪の敷地に建てられた2階建ての洋館だったそうです。そばが8厘だった当時、コーヒー1杯1銭5厘と、そば2杯分に相当したそうです。館内には、トランプや囲碁、湯殿や玉突き場、庭にはクリケットができるいわば欧米のサロン。豪華な社交場としてつくられた可否茶館は、当時コーヒーを飲む習慣がなかったせいか人々に根付いてはいかず、結局4年目の明治25年に閉店となったそうです。日本の喫茶店は、1981年の15万4千630軒(全日本コーヒー協会調べ)をピークに減少し、今では約8万軒あまり。チェーン店が増え、それとともに減少していった喫茶店。ただ、個性ある喫茶店はまだ世の中に多く存在し、どこかお出かけしたときにふらっと入った喫茶店に思わず感動することも少なくありません。人が集まる社交場としての存在意義がある限り、なくなることのない産業だと思っています。カフェハンズはそんな喫茶店の一員であるとともに、専門店として役割を果たしつつ、存在価値が陳腐化することのないよう頑張っていきたいと思います。