デカフェ
1月21日(木)晴
最近デカフェ(カフェインレスコーヒー)の問い合わせが多いです。欧米では、デカフェは市民権を得ていますが、日本ではあまり認知されていないのが現状です。カフェインを気にされる妊婦さんや眠れないのでコーヒーはちょっとと言う方、肝機能が低下している方など、少なからず需要があると思われます。あまり自家焙煎店では置いていないこともあり、ハンドピックした雑味のない自家焙煎のデカフェをラインナップに加えることを検討しています。カフェインが入っていないコーヒーってどんな?と思われる方もいらっしゃるので、今日はデデカフェ=カフェインレスコーヒーについてお話したいと思います。
カフェインを除去する方法は大きく分けると3つ。ケミカルメソッド、スイスウォーターメソッド、超臨海二酸化炭素抽出。ケミカルメソッドは一番はやく発見された方法ですが、カフェイン以外の成分の損失が大きいため風味で劣ることと、有機溶媒を直接生豆に接触させるため消費者の安全面の問題から日本では使用が禁止されているようです。
スイスウォーター方式は今では一番ポピュラーな方法のようです。原理の概略は、コーヒー成分の多くは水に溶けることを利用して、カフェイン以外の成分を飽和状態にした溶液に生豆(コーヒー)を入れ、カフェインだけ溶液に溶かして生豆から除去する方法です。余談ですが、除外されたカフェインは、眠気覚ましなどのドリンク剤の原料に利用されるなど、無駄にならないようです。
超臨界二酸化炭素抽出は、読んで字のごとく二酸化炭素を超臨界状態にしてカフェインを除去する方法です。二酸化炭素は31.1度以上かつ73.8気圧以上にすることで他の物質より比較的容易に気体と液体の両方の性質を兼ね備えた超臨界の状態ができるそうです。
明後日から販売開始のパナマ・ママカタ・ゲイシャのような高価ですが希少な豆や、復興を願うハイチの豆、そしてデカフェなど、これからもいろいろなコーヒーをご紹介していきたいと思います。それが、珈琲専門店の使命だと思っていますので、お楽しみに。