品質
2月7日(日)晴
日本の製造業のトップであるトヨタに異変が。先日のプリウスのクレームに対する記者会見で、品質管理の責任者である常務のコメントに違和感を感じた人も少なくないようです。結局リコールとして対応することになり、今まで品質で先頭を走ってきたトヨタらしからぬ顛末となりました。今回の問題は、車の品質以前に、消費者からのクレームに真摯に対応できたかがポイントだと思います。メーカーはつくる側の基準などから、科学的に不具合かどうかの判断をするとは思いますが、それに対して複数の人から違和感を感じたことのクレームを、「お客様の感覚(が問題)」というニュアンスの結論とコメントをしたことが最大の問題だったと思います。また、大きな問題にもかかわらず、トップである社長の会見が遅れたことも、クレームを大きくした要因のひとつだと思います。商品は、メーカーのためにあるのではなく、使う人のためにあるという基本を忘れていると言わざるを得ない事例です。町の珈琲屋が世界の企業を指摘するなんて大変おこがましいですが、決して他人ごとではないと思い、敢えて日記に書かせていただきました。(世界のトヨタを誇りに思う日本人として。)
このことは自分の仕事にも言えることです。ともすれば効率の追求や、つくる側のご都合主義になりがちですが、ユーザーが商品を買い、その価値を認めて買い続けなければ、商品の存在価値はありませんし、メーカーの存続もあやぶまれます。トヨタとハンズでは比べるに値しませんが、今回の一連の騒動を他山の石とせず、今一度製造業の使命を肝に銘じ明日からの営業にあたりたいと思います。